一人暮らしの節約方法やコツ

初めて一人暮らしをしてみてわかること


ここ最近は大学生とその親の経済力が厳し目になってしまっていることもあり、無理に一人暮らしはせずに自宅から通える場所に進学することを希望する人も増えています。

ですが若い時期の一人暮らしというのはそれ自体が一つの社会勉強であり、学業とは別に大きな経験を積むことができる貴重な機会です。将来的に結婚相手を探すときにもそのときの条件として「一人暮らしの経験がある=自活する能力がある」ということを掲げる人も多くおり、生活をしていくための身の回りのことを自分でする習慣を身につけるための訓練にもなってきます。

もちろん、一人暮らしをしたから誰でもきちんと家事がこなせるようになったり、お金や持ち物の管理ができるようになるというわけではありませんが、それでも自分で生活をしていくための一連の作業を経験できるということはやはり大きいと言えます。一人暮らしをしてみて初めて気がつくことも非常に多く、それまで親が当たり前にしてくれていたことの大切さを知ったり、逆に束縛されない生活を送る楽しさを感じることができます。

一人暮らし歴が長くなってくると自分なりに工夫するところもわかってきたり、もっと居心地のよい空間にするにはどうしたらいいかというアイディアも湧いてきたりします。自分の生活を自分で作っていけるということこそが何よりも一人暮らしの醍醐味と言えます。

 

一人暮らしに向いている人・向かない人

ただし、一人暮らしは性格的に向き不向きがあるということは憶えておきましょう。

一人暮らしをするときには、炊事や洗濯、掃除などの家事一般を全て自分で行わないといけませんし、食費や光熱費、家賃などのお金も自分で計画して支払い計画を立てていかないといけません。家族や複数の人と一緒に生活をしていると、自分が使えるお金がどのくらいまでであるかという管理が人任せになってしまったり、生活費が足りないということを切迫して考えることができなかったりします。

また自分一人が一生懸命節約や貯蓄をしようとしても、同居している人が同じように考えていないとうまく運ぶことができなかったりします。そういう意味で一人暮らしに向いている人というのは、自分で自分の生活をきちんとコントロールして計画しながらお金を使うことを楽しめるかどうかということになります。

それと自己管理とは別に一人暮らしをしていくときの資質として「孤独に耐えられる」ということがあります。一人暮らしについてよく言われるのが「自宅に帰ってきても真っ暗な部屋にひとりきりで話す人がいないのがつらい」ということです。食事やくつろぎの時間に誰かがいないと寂しくて仕方がないという人は、仮にお金の管理能力がしっかりしていてもやはり長く一人暮らしをしていくことはできないようです。

一人の空間も欲しいけど、ある程度のコミュニケーションも取りたいという人は、共有部分がある学生寮(もしくは学生マンション)を検討してもよいかもしれません。

最近は留学生や地方の学生を誘致する目的で寮をキャンパス近くに併設する学校がとても増えています。とくに東京大学や慶応義塾大学のように著名な大学ほどその傾向は強く、寮内やマンション内には多くの学生が暮らしています。筆者は、都内にある早稲田大学に通っていましたが、早稲田大学直営の寮をはじめ、キャンパス周辺には多くの学生マンションが立ち並んでいます。

>>早稲田大学直営寮について/早稲田大学 レジデンスセンター
>>早稲田大学生のための学生寮・下宿|学生寮ドットコム

 

コツさえつかめば一人暮らしは楽しい

一人暮らしを長く続けていくためには、何よりもしっかりと自分の収入にあった生活スタイルを作っていくということが重要です。

自分一人分の収入で生活をしていくとなれば、収入額にきちんとみあった家賃の物件を見つけて契約をし、生活費を節約しながらお金の使いどころを考えていくことになります。進学や就職をきっかけとした一人暮らしではいきなり全てを自分で行わなければいけなくなるため、慣れるまでは余計な無駄遣いをしてしまったり何かとお金に関する失敗をしやすくなります。

ですが少しずつ慣れてくると削れるところとそうでないところが分かってくるため、節約方法も自分なりに考えていくことができます。お金の使い方に慣れないうちは、できるだけ固定費がかかりにくい生活をしていくことがまず最初のコツであると言えます。