大学の進学に必要な「志望理由書」の書き方
推薦入試やAO入試は、一般的な試験を行わずに入学できる唯一の方法ですが、試験が無いぶん入学希望者の能力や意思が合否を決定します。
そのため、進学する理由や目的を大学側に伝える「志望理由書」の書き方によっては、受験者の評価がアップさせることもできるでしょう。評価が上がれば合格にも繋がりやすくなるため、ここで効果的な志望理由書の書き方を学んでおきましょう。
希望や意志をはっきりと提示する
受験する大学を選んだ理由が不透明であれば、評価が下がるのは当然でしょう。まずは、一般的な面接と同じように「なぜその大学を選んだか」「なぜこの学部や学科でなければならないのか」をはっきりさせることが重要です。内容に具体性があるほど、評価も高くなりやすいため、曖昧な表現は避けたほうが無難です。
ただしこれらの希望が、ほかの大学でも実現可能であると、その学校を選んだ理由に対して説得力が薄れてしまうでしょう。
したがって、大学の特色やほかには無い強みを理解したうえで、自分の目標や希望を伝えるのが理想です。これらの志望動機をもとに、「どんな学生生活を送りたいか」「将来はどんな仕事に就きたいか」という点を記入するといいでしょう。
これまでの学生生活を記入する
将来の夢や目標に加えて、入学希望者が「これまで何をやってきたか」という事は重要です。大学側も知っておきたいポイントなので、志望理由書には詳細に記したほうがいいでしょう。
小学校や中学校、高校時代の事を記入することになりますが、学んできたことや所属していた部活動のことだけでは無く、好きな書籍や尊敬している人物、影響や感銘を受けた映画などを赤裸々に書くのが理想です。
とはいえ、若気の至りで行ったような、いわゆる「やんちゃな行為」は書かないほうが無難でしょう。そういった記述が評価されることもありますが、問題行動を起こしかねない人という判断を下されかねません。
学校の種類で書き方も異なる志望理由書
例えば、大学は講義を通じて知識や技術を学ぶ場所であるのに対し、大学院は学術的な研究を主体とする場所です。そのため、志望理由書を書く際は、この点を強く意識して志望動機を書く必要があるでしょう。また自己推薦や特別推薦、指定校推薦など、推薦入学の方法によっても、志望理由書を書く際に意識すべき点は異なってきます。
オープンキャンパスに足を運ぼう
どこの大学でも定期的に開催されるオープンキャンパスは、パンフレットやインターネットでは得ることができない学校の雰囲気を直に把握することができます。また、在校生や教授の話を聞くことで、志望動機や将来の希望などを明確にしやすくなります。これらの経験を志望理由書に直接書くことも可能となるでしょう。
志望理由書を書くのに迷ってしまった時は、入学を希望する大学や短期大学のオープンキャンパスに足を運んでもいいでしょう。多くの学校では、オフィシャルサイト上でオープンキャンパスの日程を公開していますが、昨今はオープンキャンパスの情報サイトなども多く、まとまった情報収集がとても楽になっています。